キャリアコンサルタントってどんな仕事?資格を取得するためにはどうすればいい?

資格

こんにちは。yasunoです。

キャリアコンサルタントってどんな仕事なのかな?

そもそもどんな資格?

資格を取得するにはどうすればいい?

こんな疑問に答えたいと思います。

ちなみに私は2017年(平成29年)にキャリアコンサルタントの資格を取得しました。

その時感じたのが、養成機関や資格試験の情報など、まとまった情報が少なく、複数のホームページなどで断片的な情報を確認する必要がありました。

そのため今回、できるだけ必要な情報をまとめながらこれから資格をとろうかなと考えている方の疑問に答えていきたいと思います。

キャリアコンサルタントってどんな仕事?

キャリアコンサルタントの仕事は、学生や求職者に対する就職支援、また在職者に対する転職支援や能力開発に関する相談を受け助言することが仕事になります。

相談者に対しての助言や指導のことを「キャリアコンサルティング」といい、このキャリアコンサルティングを行う者が、キャリアコンサルタントになります。

「キャリアコンサルティング」については職業能力開発促進法に規定されています。

この法律において「キャリアコンサルティング」とは、労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行うことをいう。

職業能力開発促進法第2条4より

国の法律改正に伴い、平成28年に国家資格となった「キャリアコンサルタント」です。

学生や求職者だけではなく、現在働いている労働者に対する支援も役割のひとつとなっています。

働き方改革が進むなか、これから需要が見込まれるものと思っています。

詳細情報を確認する場合は厚生労働省HPをご覧ください。

キャリアコンサルタントとは、そもそもどんな資格?

キャリアコンサルタントの国家資格化の背景

近年、社会環境の変化に伴って、働く環境も大きく変わってきています。

例えば年功序列から成果主義への移行など、会社が一生面倒見てくれる時代は終わりつつあり、自らが自分の働き方や仕事を正しく選択していく必要があります。

そんな課題があるなか2017年(平成28年)4月より国家資格として創設された資格が「キャリアコンサルタント」です。

しかし、もともと就職支援や転職支援の業務は存在していて、キャリアカウンセラーなどの民間資格もありましたが、民間資格も国家資格へ移行できるよう経過措置をとり、国家資格として統一されました。

そして国家資格化とあわせて、キャリアコンサルタントを計画的に養成していくことが決定されました。

平成27年度当初、平成31年までに7万9千人、平成36年までに10万人のキャリア・コンサルタントを養成するという計画が報告されています。

また、2020年3月現在の情報を調べると、第10次職業能力基本計画では2021年(令和3年)3月までにキャリアコンサルタントを8万人養成するとの目標を設定しています。

2020年2月現在、キャリアコンサルタントとして国に登録している人数は50,041名となっています。参考:登録者数(都道府県別)

まだまだ足りてないですね。

これからどんどん需要のある資格ではないでしょうか。

キャリアコンサルタント資格の概要

キャリアコンサルタント資格の概要は次のとおり。もともと民間資格がベースにあるんで試験実施団体が2個所あることが特徴です。

【試験実施機関】

【登録と更新が必要】

キャリアコンサルタントは登録制(5年の更新)の名称独占資格

【資格の指定登録機関】

特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会

試験実施機関が2個所あり、実技試験が異なりますが、しっかり試験対策をすれば問題ありません。

資格を取得するためには?

実際にキャリアコンサルタントの資格をとるにはどうすればいいか。受験資格、費用等、試験の難易度など気になる部分をまとめました。

キャリアコンサルタントの受験資格は?誰でもなれる?

まず、受験資格ですが次のいずれかの要件を満たした方が受験できます。
①厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した者
②労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上の経験を有する者
③技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格した者
④上記の項目と同等以上の能力を有する者

この4つが規定されていますが、キャリアカウンセラーとしての実務経験がなければ①の講習を受ける必要があります。

逆にいうと養成講座を修了すれば誰でも受験資格を得ることができます。

国家資格や公的資格は大学卒だとか実務経験だとか必要になってくることが多いので私のような高卒にはありがたいです。

で当然、私も養成講座を受けて受験資格をとりましたが、1日8時間の通学を10日間でしたね。

2020年3月現在、認定されている養成施設を調べてみました。

キャリアコンサルタントの養成施設はどこに、どれだけあるの?

厚生労働省のHPによると令和元年9月時点、で19講習(18機関)が認定されています。

実際に通学できるところでないと話にならないので、全国区で実施している実施機関を中心にまとめてみました。

なお、実際の講習時間や金額は変更される可能性もありますので、目安程度に留めておいてもらえればと思います。

実施機関開催地時間料金※別途教材費等がかかる場合あり
ヒューマンアカデミー北海道、宮城、東京、埼 玉、千葉、神奈川、静 岡、愛知、京都、大阪、 兵庫、岡山、福岡、沖縄通学80時間
通信69.5時間
302,500円
日本マンパワー北海道、岩手、宮城、秋 田、福島、茨城、栃木、群 馬、埼玉、千葉、東京、神 奈川、山梨、新潟、富山、 石川、福井、長野、静岡、 愛知、三重、京都、大阪、 兵庫、岡山、島根、広島、 山口、徳島、香川、愛媛、 高知、福岡、長崎、熊本、 大分、宮崎、鹿児島、沖縄 ※各回ごとに異なる ※増減可能性有通学85時間
通信73時間
324,000円
日本産業カウンセラー協会北海道、宮城、岩手、福 島、新潟、長野、群馬、埼 玉、茨城、千葉、東京、神 奈川、山梨、静岡、愛知、 三重、石川、大阪、兵庫、 岡山、広島、山口、香川、 愛媛、徳島、高知、福岡、 佐賀、長崎、大分、熊本、 宮崎、鹿児島、沖縄通学84時間
通信56時間
324,000円
東京リーガル マインド北海道、宮城、千葉、東 京、神奈川、静岡、愛知、 京都、大阪、兵庫、岡山、 広島、福岡、徳島 ※各回ごとに異なる通学105時間
通信50時間
297,000円
日本生産 性本部東京、新潟、 石川、群馬、 長野、福岡、沖縄通学80時間
通信60時間
340,000円
キャリアカウンセリング 協会東京、埼玉、神奈川、 愛知、大阪、福岡通学96時間
通信49時間
378,000円
リカレント①東京、神奈川 愛知、大阪通学140時間437,800円
リカレント②東京、埼玉、神奈川、 愛知、大阪 通学70時間
通信70時間
360,800円
日本キャリア・マネージメン ト・カウンセラー協会東京、北海道、福岡 通学104.5時間
通信35.5時間
345,600円
パーソルテンプスタッフ 東京都、愛知県通学96時間
378,000円
キャリアサポー ター愛知、青森、 秋田(未定)通学102.0時間
通信 55.5時間
291,600円
テクノファ東京、神奈川通学106時間
通信50時間
309,960円
大原学園 東京通学85時間
通信70時間
302,400円
パソナ 東京、大阪通学71時間
通信69時間
270,000円
本カウンセリングカレッ ジ東京通学88時間
通信60時間
275,000円
キャリアドライ ブ神奈川通学112時間
通信32時間
198,000円
地域連携プラットフォーム埼玉通学80時間
通信64時間
270,000円
関西カウ ンセリングセンター大阪通学80時間
通信60時間
297,000円
関西生産性本部大阪通学84時間
通信72時間
324,000円

気になる費用は30万円前後のところが多いですが、キャリアコンサルタントの養成講習は、国の給付金の対象にもなり、条件はありますが最大70%返ってくる場合もあります

参考:教育訓練給付制度

とはいえ、なかなかの金額ですよね。

無料説明会への参加や資料請求などを活用してじっくり決めていきましょう。

試験にかかる費用どれくらい?時期はいつごろ?

養成講座を修了し、受験資格を得た後には、キャリアコンサルタントの試験がが待っています。試験の概要は次のとおりです。

【試験概要】

学科試験科目 50問中7割が合格基準です。35点必要です。

  • 職業能力開発促進法その他関係法令に関する科目
  • キャリアコンサルティングの理論に関する科目
  • キャリアコンサルティングの実務に関する科目
  • キャリアコンサルティングの社会的意義に関する科目
  • キャリアコンサルタントの倫理と行動に関する科目

実技試験

・実際の相談者を想定しての15分間のロールプレイを行います。

【受験費用】2機関共通です。一発合格したいですね。

学科試験 8,900円
実技試験 29,900円

【実施時期】

試験は7月、11月、3月に年間3回実施しています。

試験の難易度と合格率

キャリアコンサルタント試験の難易度ですが、極端に難しいというわけではないと思っています。理由はそれなりの合格率があるからです。

直近3回分の合格率を示します。(2機関の合計です。)

【第13回】2019年(令和元年)11月実施

試験内容受験者数合格者数合格率
学科試験3,945人2,805人71.1%
実技試験4,060人2,489人61.3%
(同時受験)(3,281人)(1,772人)54.0%

【第12回】2019年(令和元年)7月実施

試験内容受験者数合格者数合格率
学科試験3,744人2,827人75.5%
実技試験3,271人2,142人65.5%
(同時受験)(2,654人)(1,553人)58.5%

【第11回】2019年(平成31年)2~3月実施

試験内容受験者数合格者数合格率
学科試験3,815人2,388人62.6%
実技試験3,276人2,448人74.7%
(同時受験)(2,753人)(1,579人)57.4%

学科試験、実技試験ともに60%~70%あたりで推移しています。

ただし、同時受験者の合格率は60%を切っていますので油断は禁物です

けれど、しっかり学習すればきっと合格できる難易度であると思います。

10回以前の試験結果を知りたい方はこちら:厚生労働省HP(キャリアコンサルタントになりたい方へ)

最後に

キャリアコンサルタントの仕事内容や資格の取得に関する、ある程度必要な情報をまとめました。詳細な内容はそれぞれのHP等リンクを貼っていますので気になる方は活用してもらえればと思います。

国の後押しで国家資格化したキャリアコンサルタントです。働き方改革の流れもあり関連業務は増加するものと思っています。

とはいえ、高額な講座料金を払って資格をとるのも勇気のいることだと思います。

私も自己投資のつもりで講座に申し込みましたが、投資する額が大きければそれだけ学びも大きいものになると思っています。

実際に資格が求人募集の要件になっていたり、資格手当がつく場合もあります。

また、なにより、資格やスキルを身につけることで自信がついたり、誰かの役にたったりすることができます。

その後の行動や考え方が変わるのではないかと思っています

受験検討の際に、参考になれば幸いです^^

【まずは資料請求・無料説明会へ参加してみましょう】

ヒューマンアカデミー キャリアコンサルタント養成講座

コメント

タイトルとURLをコピーしました