メンタルヘルス・マネジメント検定試験 学習方法

資格

メンタルヘルス・マネジメント検定を受けてみようかなと考えている人へ、「どんな検定試験なのか」「学習の仕方を知りたい」「どのくらいの勉強時間が必要なのか」「資格を取取得後の活かし方」について、自分の経験をもとに書きたいと思います。

メンタルヘルス・マネジメント検定とは

メンタルヘルス・マネジメント検定とはメンタルヘルス対策としてすべての労働者がメンタルヘルスケアを推進するために、大阪商工会議所が実施している検定試験です。

近年はストレス社会ですし、企業は労働者のメンタルヘルスケア、個人は自分自身のメンタルヘルスケアを行うことが求められています。

この資格を取れば、すぐに就職や転職に役にたつというものではありませんが、社内で役にたったり、なにより現代のストレス社会の中でうまくストレスと付き合いながら生きていくためにも、必ず役立つものだと思います。

試験のコースは対象者別に3種類に分かれていて、メンタルヘルスケアに関する知識を体系的かつ網羅的に学ぶことができます。

  • Ⅰ種(マスターコース)人事労務管理スタッフ、経営幹部向け
  • Ⅱ種(ラインケアコース)管理監督者(管理職)向け
  • Ⅲ種(セルフケアコース)一般社員向け

以上の3種類です。では簡単に試験の概要にいきましょう。

試験の概要

試験の概要についてコース毎に簡単に記載します。【2020年3月現在】

コース費用構成(満点)時間時期合格率合格基準
Ⅰ種11,000円選択(100)
論述(50)
2時間
1時間
11月10~20%105点以上
論述25点以上
Ⅱ種6,600円選択(100)2時間3月・11月40~60%70点以上
Ⅲ種4,400円選択(100)2時間3月・11月70~80%70点以上

ざっくりですが、このようになっており、Ⅱ種、Ⅲ種は年に2回受験ができ合格率もそこそこ高く比較的とりやすくなっています。しかし、当然ですが、受ければ受かるものではありませんのでしっかり勉強する必要はあります。

Ⅰ種については年に1回で選択50問(100点満点)に加え、論述試験(50点満点)が加わります。論述の25点以上が難しく合格率を低くしていると思われます。

また各コースの試験開始時間は異なり、1日に同時受験が可能となっています。

ちなみに私は2017年3月にⅠ種、Ⅱ種を同時受験、11月にⅠ種を受験し、なんとか合格することができました。

ではどんな学習をしたのか私のやったことを書きたいと思います。

学習方法

時間確保

社会人であれば日中はなかなか勉強時間をつくることが難しいかと思います。私の場合は朝早く起きて1時間ほど、あと通勤時間に1時間ほどです。

これで毎日2時間、あとは土日に集中する感じでした。隙間時間の活用がポイントだと思います。

具体的に何をしたか

コース毎に学習方法が異なるので分けて説明します。

まずⅡ種とⅢ種ですが、用意するのは大阪商工会議所の公式のテキストと過去問題集が販売されていますのでこれは必須です。基本的には公式テキストから出題されますので、テキストをしっかり覚えれば合格できると思います。

ちなみにⅡ種とⅢ種は重複している部分も多いので、Ⅱ種を中心にしながらⅢ種のみの部分を補完することで同時受験、同時合格も十分に狙えます。

まずはテキストを一通り読みます。なかなかのボリュームですが、私は通勤電車で読んでいました。ちょっと覚えることを意識しながら読む感じです。

試験日から逆算してテキスト確認の日数と、問題集の日数を初めから決めておくと良いと思います。1日のノルマを決める感じで、足らずは土日で調整です。

テキストを一通り読み終えたら、過去問題集に取り掛かります。ここも今日は何問と決めておくとことをお勧めします。例えば10問やって、答え合わせをテキストを確認しながらやっていく感じです。

また、過去問題集の回答は直接記入せずに、別のノートに記入します。

答え合わせの時に、間違えたところをメモしたり、次に間違えたところだけをやることができます。

過去問題集を繰り返すことで知識が定着していきますのでここはしっかりやることが大事だと思います。これで7割~8割正解することができればOKです。

次にⅠ種の学習方法ですが、Ⅰ種は選択科目に加えて、論述問題があります。

Ⅰ種については、公式テキストと過去問題集に加えて「メンタルヘルス・マネジメント検定試験重要ポイント&問題集」も購入しました。Ⅱ種と同じように過去問題をしっかりやって7割以上を目指しましょう。

試験の1ヵ月前くらいからは論述対策に集中しました。

いくつか設問を予想しながら毎日、800字の原稿用紙に実際に書いてみるといったことをやりました。必要なキーワードが採点のポイントになるようでしたので、キーワードを押さえつつ書けるように練習です。

この論述問題ですが50点満点中、25点とる必要があります。推測ですがこれがなかなか難しいので、Ⅰ種を受験されるときは論述対策が肝になります。

これは経験上ですが、出題の予想のポイントは、世間で騒がれている内容だとか、法改正されたところなんかを狙うといいと思います。私の受験したときはちょうどストレスチェック制度が導入されたときでしたので、予想がハマった感じでした。ですので、公式テキストの改訂版が出たタイミングであれば必ず最新版を購入し、どの部分が変わったのか追加されたところは出題確率が高いと思いますので要注意です。逆にいうと改正があった年は狙い目ですね。

学習時間

どれくらいの学習時間が必要だったかですが、実際にはⅡ種、Ⅲ種の受験では2ヵ月~3ヵ月前から取り掛かりました。Ⅰ種はベースがあったので2ヵ月前くらいから集中した感じです。

時間にすると平日2時間と土日プラスαですので、Ⅱ種、Ⅲ種では100~130時間でしょうか。Ⅰ種も同じくらいですね。

ただ、これは人それぞれ、どこに時間を作れるか、集中できるかによっても変わってくると思います。

私の場合は独学でやりましたが、各種通信講座なども用意されていますのでそのスケジュールにそってやるのもモチベーションを保つうえでは有効かと思います。

いかに自分の生活の中に時間を組み込んで、習慣にできるかだと思います。

取得後の活かし方

この検定を取ると、どんなメリットがあるか、どんな活かし方があるか、いくつかあげたいと思います。

  • メンタルヘルスに関する正しい知識を学ぶことができるので自分自身のケア、職場で同僚が部下ケアなどマネジメントに役立ちます。
  • 人事部門でしたらそれこそ社内講師に名乗りでたりすることもできますし、資格を持つことによって信頼感を与えることもできます。
  • ストレス社会とうまく付き合っていくかが求められる時代で、これからニーズの高まる資格は取っておいて損なしです。

まとめ

メンタルヘルス・マネジメント検定について検定試験の概要から、学習方法について簡単ですが紹介させてもらいました。最後にポイントのみまとめます。

メンタルヘルス・マネジメント検定試験は対象者別の3つのコースがある。

  • Ⅰ種(マスターコース)人事労務管理スタッフ、経営幹部向け
  • Ⅱ種(ラインケアコース)管理監督者(管理職)向け
  • Ⅲ種(セルフケアコース)一般社員向け

3月にⅡ種、Ⅲ種が実施、11月にⅠ種が実施され同日に受験可能です。

狙うならⅡ種、Ⅲ種がおすすめです。

学習方法は隙間時間を有効に使う。

学習は公式テキストと過去問題集をしっかり繰り返す。

ノートを使って間違えたところを何度もやれば大丈夫です。

あとは毎日の時間を確保すること。隙間時間を有効に使いましょう。

取得後は必ず役に立ちます。

取得後は自分自身のメンタルヘルスケア、職場での同僚、部下のケアにも役に立ちます。

これからニーズの高まる資格の一つです。

自分の為にも頑張りましょう!

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