プレゼンが苦手だという方、多いんじゃないかと思います。
私も、人前で何かを発表したり、プレゼンしたりすることは本当に苦手でした。
けれど、仕事上、プレゼンをする機会も多くなり、経験を重ねるうちにそれなりに出来るようになり、そして苦手意識も無くなってなってきました。
いつまでたっても緊張はしますが・・・。
けれど、プレゼンに関しては、資質とか才能とかではなく、鍛えれば誰でもできるようになる技術だと思っています。
私自身、これまでいろんな情報から学んで実践し、「なるほど」と思ったポイントについていくつか紹介したいと思います。
話の構成から考える
いざ、プレゼンをすることになった時、パワーポイントの資料から作り始めることないですか?
パワーポイントの資料作成の前に、何をどんな流れで話すのかを決めることが、より伝わりやすくなり、また資料も作りやすくなるかと思います。
ではどんな構成にすればいいのか、基本的な構成はPREP法(プレップ法)で行きましょう。
PREP法とは
PREP法とは、わかりやすく伝えるための順序を示したひとつの手法です。
P:Point(結論)何を伝えるか、主張することは何か。
R:Reason(理由)その主張の理由、客観的理由、根拠など。
E:Example(事例)例えば、身近な例として~だったなど。
P:Point(結論)だから~である。
PREP法そのものを覚える必要はないですが、まず、結論から入り、その理由、事例、そして結論でまとめるということを覚えておきましょう。
これが基本的は構成順序になります。話を相手に聞いてもらうには、相手に「何で?」と思ってもらうことが重要だったりします。
そしてその疑問に対して、理由と事例により納得してもらうという流れです。
結論はオチとして最後に話すという方法もありますが、結論まで相手を引き付ける技術を要します。
仕事上の発表やプレゼンは基本的にはPREP法をお勧めします。
理由と事例を示すときのポイント
構成の中で重要になるのが理由と事例になります。
いろんな人を対象にしたときに、できるだけ多くの人に納得してもらうためのポイントをあげたいと思います。
①理由や根拠を示すとき
- 具体的な数字で示す。
- 研究結果で客観性を示す。
- 論理的に説明する。
②事例を示すとき
- 自分自身の事例
- 身近な事例
- みんなが知っている人の事例
理由や事例は、様々な人に納得してもらえるように、論理的に数字を使いつつ、事例を交えて説明すると効果的です。
例えば・・
『瞑想は集中力向上、精神安定、ストレス軽減などに効果的だ』と主張するとします。
①理由/1979年以降1万9千人を対象に研究し効果が認められている。
なぜか?集中力や精神安定などは脳の機能が関連している。姿勢を正して呼吸を意識することで脳により多くの酸素が供給され、また姿勢を正す行為で脳が鍛えられるからである。
②事例/自分自身も日々の生活に10分間の瞑想を取り入れ、最近疲れにくくなったと感じる。
スポーツ選手ではメジャーのイチロー選手やサッカーの長谷部選手などパフォーマンス向上のために瞑想を取り入れている。
また最近ではGoogleやFacebookなど企業研修でも瞑想を取り入れるところが増えている。
是非、1日、10分の瞑想を生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
こんな感じで様々な角度でアプローチします。
人によって納得するポイントは異なります。数字が好きな人もいれば、著名人の事例で納得する人もいます。
どちらが良い悪いではないですが、最終的にはその人の感情に伝わらないと行動に移すことはありません。
多くの人に伝わるアプローチで構成を考えましょう。
話し方のポイント
構成の次は話し方です。わかりやすく伝えるにはどんなことを意識すれば良いのか。いくつかポイントを見ていきましょう。
伝わる音量でハキハキと話そう
これは基本的な事ですが、相手に伝わる大きさではっきりとしゃべるということです。大きければいいというわけではありませんので、伝わる適切な大きさで話しましょう。
直前に発声練習しておくと声が出やすくなると思います。
「えー」「あのー」などの間投詞は少なくしよう
言葉をつなぐ時や、少し考えて話すときに、「えー」「あのー」などの間投詞を挟んでしまうときがあります。
癖のようなもので本人は気づきにくいですが、聞いている人は気になることがあります。気になりはじめたらもう話は入ってこないですよね。
私も特に「えー」などと言いそうになりますが、その時は発音せずに心の中だけにしておきます。それくらいの間は全く気にならないものです。
間投詞は発音せずに「こころの中で」です。
相手に合わせた言葉を使おう
3つ目のポイントは相手に合わせることです。
専門的な言葉を使うのか、簡単な言葉に置き換えるのかですが、相手に合わせて適切な言葉を大事だと思います。
聞いている人がプレゼンのテーマに対してある程度の知識があるなら専門的な言葉を使うほうが理解が早いですが、テーマに対して初心者が聞くのであれば、誰でも分かる言葉を使うほうがいいでしょう。
例えば、医師が医療従事者に対してプレゼンテーションをする時は専門用語を使いますが、患者や市民など一般の方へ説明するときには簡単な言葉に置き換えたり、専門用語は解説してから説明するなどすれば理解も深まります。
プレゼンのテーマと相手によって言葉は使いわけましょう。
話すペースは緩急をつけよう
最後は話すペースです。
話すペースゆっくりのほうが分かりやすいと思われがちですが、そうとも限りません。大事なのは緩急をつけることです。
人間は緊張するとやや早口になりますので、なりすぎないように注意が必要ですが、基本的には自分にとっての自然なペースが良いと思います。
ただ、大事な部分は繰り返し伝えたり、意図的にゆっくり喋るなど、緩急をつけるとメリハリを出すこと大事です。
これは声のトーンや大きさも含めてメリハリをつけるように意識しましょう。
特に大事なところは、ゆっくり、低めの声で、小さな声で話すと引き付けることができます。あえて大きな声じゃないところがポイントです。
自分の言葉で話そう
『自分の言葉で話す』これが一番大事かも知れません。
プレゼンとは、何かを相手に『プレゼント=贈り物』することです。気持ちがなければ伝わらないですし、相手の行動も変わりません。
出来るだけ自分の言葉で話すことを意識しましょう。
シナリオは作成しても読まない
話す内容についてシナリオを作成することは、いいことだと思います。
事前に練習もできますし、情報が頭に入りやすいです。
けれど喋る内容をすべて記載したシナリオは、できるだけ読まないことをお勧めします。読んでいると自分の言葉では無くなるからです。
とは言っても、何もなければ喋りにくい場合もあると思います。
例えば、資料を読んだ後に、自分の言葉で解釈をつけたり、伝えたい要点をメモにして、自分の言葉でしゃべるようにすれば、気持ちも乗って伝わるものと私は思っています。
まとめ
どうすれば、プレゼンで分かりやすく伝えることができるのか。
いくつかポイントを紹介しました。簡単にまとめます。
①構成はPREP法(結論・理由・事例・結論)
- 理由は数字と論理性
- 事例は身近な具体例
②話し方
- 適切な大きさでハキハキと話す。
- 「えー」「あのー」 などの間投詞は心の中だけにする。
- 相手に合わした適切言葉な言葉を使う。
- 緩急をつけて話す。大事はところはゆっくり、小さな声で。
③自分の言葉で話す
- プレゼンとは伝えること。
- シナリオを読まない努力が相手に伝わります。
プレゼンと言っても、会議でのプレゼンであったり、講演であったり、研修であったり場面も様々だと思います。
今回紹介したいくつかのポイントは自分自身が、実践の中で学んだり、効果があると思ったもの中心に紹介しました。
巷にはプレゼンに関して様々なテクニックがあります。自分に合うなと思うものを活用してもらえらばと思っています。
何度も練習したりすることも大事ですし、上手な人を観察することで自分なりの型ができると思います。そこに『何を伝えたいか』という思いがあればきっと上手いくと思います。
是非、参考にしていただければ幸いです。
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