皆さんはストレスに対してどのように対処していますか?
- 毎日、ストレスを感じて疲労がたまる
- なかなか疲れがとれない
- 週末は寝て過ごしてしまう
- オンとオフの切り替えができない
現代はストレス社会です。 自分も含めてですが、ストレスを感じない人はいないと思います。
ストレスと上手くつきあうことで、極力疲れを残さず、むしろストレスがちょうど良い張り合いになれば言うことないですよね。
というわけで、今日はストレス対処の方法、コーピングについて書いていきたいと思います。
コーピングとは
コーピングとはストレスへの対処行動の事を言います。ストレスの反応を抑えたり、軽減したりするための行動です。
ストレスを発散するために、スポーツで汗を流したり、旅行で気分転換をしたりすることもあると思いますが、それらもコーピングのひとつです。
さらにコーピングは「問題焦点型のコーピング」と「情動焦点型コーピング」に分けることができます。2つの違いは次のとおりです。
・問題焦点型コーピング
ストレスの基となる原因(ストレッサー)を取り除くことを目的とする。
例えば、仕事が多くて毎日の残業が多いことがストレスである場合、残業そのものを減らすことに焦点をあてる。
・情動焦点型コーピング
ストレス反応に対して、対処しストレスを軽減する。気分を落ち着かせたり、体を休めたりして、出来るだけストレスによるダメージを受けないように対処することを目的とする。
例えば、仕事の残業が多いといった場合、現実的には仕事を減らすことはできません。
ですのでこの場合は、残業の疲れを溜めないように半身浴をしたり、好きな音楽を聴いたり、カラオケで発散したりといった行動がコーピングになります。
今回はこの「情動焦点型コーピング」を実践する際のポイントについて見ていきたいと思います。
出来事の受け取り方を変える
ストレスの原因として何かの出来事が原因になるかと思いますが、その出来事自体をストレスの原因ではないと考える方法です。
そんなことが出来るのかと思うかも知れませんが、自分の感じ方、認知そのものを変えてしまうのです。
例えば同じ職場で、同じ上司で、いつも叱責されている人が、複数人いても人によってはストレスを感じない場合もあります。人によって受け取り方が違うためそもそもストレスになっていないのですね。
「あの人はストレスに強いなぁ」と思うことありませんか。そもそもストレスにならないように物事を受け止めていることが多いです。
ではどのように受け取り方を変えるか。
その上司からきつい言葉があったとしても「さらに上からの命令があるんだろう」とか「家庭でうまくいってなくてイライラしているんだろう」とか、仕方ないなぁ、という理由を勝手に想像してしまうのです。
他人の本当の事情などわかりませんから、「きっと何か事情があるんだろう」と考えるほうが得策です。
とはいえ、それでもストレスは感じて溜まっていく時は対処しなければなりません。
その時は、コーピングをして対処していきましょう。
ストレスが無くなると意図的にコーピングを行う。
コーピングは、ストレス解消のための行動です。
食事、カラオケ、運動、なんでも構いませんが、これを行うとストレスが無くなるんだと、意図的に行うことがポイントです。
ストレス→ある行動(コーピング)→解消
ある行動をすれば、ストレスが解消されると自分をマインドコントロールするのです。
ストレスが溜まったから飲んで発散するとかでもいいんですが、やけ酒になってしまう可能性があります。
コーピングの場合は、このおいしくて大好きなお酒を飲めば、『きれいさっぱり嫌なことは忘れてしまうんだ』と意図を持ち、ストレスに対処するわけです。
スポーツ選手の「ルーティーン」や「ゲン担ぎ」に似ています。
つまり、ストレスを感じたら、自分の決めたコーピングを実践して、ストレスをコントロールします。
ではどんなコーピングがいいか考えてみましょう。
手軽にできることが、たくさんあると良い
ストレスを感じたら、その日に対処して明日に持ち越さない。自分の中での目標です。
その為には、いつでも気軽に簡単にできることをお勧めします。
コーピングとしての例をいくつかあげます。
- ペットをなでる
- 観賞魚を眺める
- おいしいラーメンを食べる
- ジョギングする
- サウナで汗を流す
- プールで泳ぐ
- 深呼吸をする
- 特定の音楽を聴く
- 好きなお笑いを見る
などなど、なんでも構いません。ちなみにこれらは私が実践していることです。
なんとなくわかるかも知れませんが、一人でできることばかりです。
当然、友人との食事やカラオケ、旅行などは楽しくストレス解消になるかと思いますが、相手の都合もあります。
また、すぐに行動できるわけではありませんので、今日のストレスを今日対処するためにはお手軽で簡単な事が良いのです。
是非、自分なりのコーピングをいくつかリストアップしてみて下さい。
ちなみに趣味を持つこともお勧めします。趣味に没頭すればかなりのリフレッシュになります。
趣味に関してはこちらの記事もどうぞ「趣味を持つメリットはたくさん。ついでに資格にしてみませんか?」
精神的なストレスには運動が一番
ストレスの種類にもいろいろあるかと思います。
連日、残業で身体的にキツいなど、身体的なストレスもあれば、同僚と上手くいかない、上司と上手くいかないなど、人間関係による精神的なストレスが多いんじゃないかと思います。
精神的なストレスには、運動や体を動かすコーピングが適しています。
実際にストレスを感じて、危なくなるサインは寝れなくなる時と言われていますが、精神的な疲労があると嫌な事が頭から離れずになかなか眠れなかったりするものです。
そんな時は、運動をして肉体的に疲労させることで睡眠を誘発するのです。
ストレスを感じるのは脳です。睡眠によって脳を休めることが出来ますので、是非、運動を取り入れてみてはいかがでしょうか。
ちなみに、身体的なストレスには、ゆっくり風呂に入ったり、サウナで汗をかいたり、おいしいもの食べたり、リラックスしてしっかり睡眠をとることで、疲れとストレスがとれると思います。
いずれにしても睡眠は最強です。しっかり「寝る」ことを意識しましょう。
気を使いすぎる人へ
気を使いすぎる人は、人間関係でのストレスを溜めやすい傾向があります。
いつもニコニコしていて周囲からすれば、ストレスを感じてないように見えるかもしれませんが、相手に合わしている分、ストレスを抱えてしまうのではないでしょうか。
たまには、自分の意見を主張してみてはどうでしょう。
対立する必要はないですが、自分の意見を主張しながら、相手の意見を聞くようにするだけで少し気分も変わるかもしれません。
他人とトラブルが多くストレスを感じる人へ
あまり気を使わない頑固なタイプもストレスを溜める傾向にあります。
我の強い者同士の場合、衝突してしまうからです。
なぜ、いつも衝突してしまうのでしょう。
たまには客観的に自分を見てみることをお勧めします。同じことをされたらどう感じるだろうかと、たまには振り返ってみるのもいいかもしれません。
「しなくてはいけない」「してもらわなければいけない」ではなく「してもらえればいいな」くらい、もっと気楽になってみてはどうでしょうか。
最後に
効果的なストレスへの対処法としてコーピングを紹介しました。
いつでもどこでもできる自分なりの対処法 、コーピングの種類はたくさんあればあるほど良いと思います。是非たくさん考えて実践してみてください。
ちなみにストレスは悪いものと捉えられがちですが、上手く付き合うと、適度な張り合いになります。
ストレスを全く無くすことは難しいです。自分なりのコーピングを実践しながら上手くストレスとつきあってみてはいかがでしょうか。
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